歯医者はコンビニよりも多い!?
信頼のおける歯科医院の選び方
厚生労働省の調べによると全国にある歯科医院は約70,000軒(平成23年)で、コンビニの約1.5倍といわれています。これだけの数のなかから、自分に合った、信頼できる歯科医院を見つけるのは難しい、というのが患者さんの正直な気持ちではないでしょうか。
「ネットの口コミランキングの上位の歯医者さんに行ってみたものの、設備が古く治療説明も分かりづらかった」といった話もあり、評判だけでは判断できないところがあります。そこで、「信頼のおける歯科医院の選び方」を紹介します。
医院選びのポイント
何となくよさそうと思って通ってみたけれど、望まない治療をされたり、高額な治療費を請求されたりといったトラブルに巻き込まれないために、歯科医院を選ぶ際には下記のポイントをチェックしてみましょう。
治療内容・方法の説明をしっかり行っている?
検査結果を見て原因を明確にし「どんな治療が必要で、どんな進め方をしていくか」を、歯科医師がしっかり説明しない歯科医院は避けるようにしましょう。内容についても、歯科医師の経験や裏付けがしっかりされたものかをチェックすると「信頼できる歯科医師かどうか」の判断がしやすくなります。
院内の衛生管理はできている?
患者さんに使う診療器具の滅菌(無菌化)処理を行わないと、院内感染などを引き起こす恐れがあります。滅菌を行っているか直接スタッフに聞いてみるなどして確認するといいでしょう。
衛生管理が行き届いている医院は、使い捨てのコップやエプロンを使っていたり、歯科医師だけでなく歯科衛生士がゴム手袋をはめていたりなど、細かなところまで配慮されています。
自費診療ばかりをすすめていない?
歯科の治療費は健康保険がきく治療のほかに、保険がきかず全額自己負担になる自費診療があります。自費診療は材料や治療法の制限がないので治療の選択肢が広がるというメリットがありますが、そればかりをすすめる場合はその理由をしっかり聞きましょう。
保険診療・自費診療を行った場合の、それぞれのメリットとデメリットを、歯科医師がきちんと説明してくれるかどうかをチェックしましょう。単に長持ちするから、という理由だけで自費治療をすすめる医院は要注意です。
治療後のメインテナンスなどのフォローがある?
「虫歯や歯周病などを治療すればそれで終わり」という歯科医は、お口の健康を親身になって考えてくれるとはいえません。症状がおさまったとしても、再び細菌によって虫歯になってしまうケースなどはあるので、定期検診は必要です。ひどくなる前に予防できるメインテナンスに力を入れている歯科医は信頼できる歯医者さんといえます。
こんな歯科医院は要注意
- 予約制ではなかったり、待ち時間が長かったりする
- 治療の選択肢がない
- 治療のメリットだけを説明し、デメリットを話さない
- 受付スタッフの対応が雑で冷たい
- 診療器具やコップなどが清潔に保たれていない
また、歯科医院選びに大切なのは事前の情報収集です。恐らく多くの方がインターネットで探すと思いますが、ホームページに治療方針や内容などがしっかり明記されている医院には、誠実な姿勢を感じるものです。疑問がある場合は電話やメールで問い合わせ、丁寧な受け答えをしてくれるかどうかも選ぶポイントになります。